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社長ブログ

東京都木の香る多摩産材事業採択 三鷹モデルハウス

2023.11.12

こんにちは、小嶋です。

今日は寒いですね、薄いセーターを選んでしまい少し後悔していますが、今日は早めに業務を終わらせてチビ達をお風呂に入れたいと思います。

さて、TOKYOWOOD普及協会も12期目に突入しました。当初のメンバーから様変わりしていますが、普及協会の理念は『信頼』が大切です。数社が集まる団体では、特に会社業績(決算書/月次)の状況確認が必要であり、提出を拒むことがあってはならいと考えます。過去に決算内容に疑義のある会社は退会しとなりましたが、団体の信頼を高める為には必要な事だと思います。

多摩産材という10年前は名も知られていない木材をブランド化させたいと願い、人工乾燥から天然乾燥へ、羽柄材の使用、内装材への挑戦、TOKYOBEEMの制作等、次々と使用量を増やす試みをしています。

そんな中でも、東京都木の香る多摩産材普及拡大事業のコンペは短期間での展示場建築という、弊社にとって大変な作業でした。

【モデルハウステーマ】

① 「子育て世代:一次取得者」向け、「シニア世代:二次取得者」向けの住宅の提案
② 一次取得者向け住宅内には「多摩産材のピーアールコーナー」を設ける
③ 二次取得者向け住宅内には「セミナー等に利用できる多目的ルーム」を設ける



大きく分けるとこの様な内容ですが、3つのポイントを加味したうえで、「見える部分:内外装仕上げ材」、「見えなくなる部分:構造躯体及び羽柄材」に「多摩産材」を使用すること、現在消費者から求められる住宅性能、「耐震性」、「防火・耐火性能」等を有する住宅を建築するということでした。この事業に対し東京都は、展示場の出展料(2017年~2020年まで:4年間分)の負担、建築費の一部負担を掲げました。

多摩産材の普及活動をこれまで続けてきた私達ですから、TOKYO WOOD普及協会で挑戦することは言うまでもなく、本事業に挑戦するに当り改めてプロジェクトチームを発足させ、日夜考え考え抜き提案書の作成を進めました。そして一次選考(書類審査:2017年1月16日締切)を無事突破する事が出来ました。



東京都庁内で行われる二次選考(プレゼンテーション:2017年3月13日)には、2009年のTOKYO WOOD設立より思い描いていた強い思いをアピールするため、原木供給側(川上)から工務店(川下)まで多人数にはなるのですが、TOKYO WOODWOREKER’S全員で足を運びました。

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〔 二次選考プレゼンメンバー:11名 〕
原木供給事業者:㈱東京チェンソーズ / 青木社長、田中林業㈱ / 田中社長
製材事業者  :㈲沖倉製材所 / 沖倉社長(当時理事長)、㈲中嶋材木店 / 中嶋社長
プレカット事業者:㈱タカキ / 小林部長
設計事業者  :WAKUWORKS一級建築士事務所 / 和久代表
建設事業者  :㈱小嶋工務店 / 小嶋社長 /
事務局広報  :㈱小嶋工務店(㈱小嶋産業)

二次選考プレゼンでは色々なご質問も頂きました。2009年設立以降TOKYO WOOD普及協会で行ってきた様々な活動、取組み。TOKYO WOODのバスツアーや多摩産材の使用量等の実績を説明させて頂き、決果2017年4月7日に「採択通知」となりました。

しかしこれはあくまでスタート、ここからが正念場でした。

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〜完成した多摩産材モデルハウス(三鷹展示場)〜

一次取得者という子育て世代向けの住宅は、23区内での計画で多く見られる「狭小地における3階建て」を想定、且つ防火規定の厳しい地域での建築に対応すべく「準耐火建築物(30分の耐火性能を有する)」における「構造躯体(木)の表し施工」を見て頂く事が出来る内容になっています。また、子育てをイメージする事から全体的には「人の気配を感じられる(例:家中どこでも声の届く)空間の演出、下層階にまで日の光を取込める吹き抜けの多用」、2階のダイニングから家事・勉強スペースでは、台所仕事をする大人が子供の行動を確認できる空間、3階部分のプライベートスペースでは子供の成長に合わせ間取りを変えることが可能な「間取りの可変性」をご確認頂く事が出来る内容になっています。



私たちTOKYO WOODならではというポイントを紹介します。

東京の森林には様々な樹種が生息しますが、「多摩産材モデルハウス(三鷹展示場)」では、木の王様といわれ国も耐久性の高い樹種と認め、香り豊な「檜:ヒノキ」をはじめ、赤白色とりどりの顔を持つ「杉:スギ」、耐水性に優れる「椹:サワラ」、主に東北や寒い地域に多く見られる「唐松:カラマツ」を適材適所に使用しています、また、昨今では「科学物質過敏症」、「アトピー性皮膚炎」に悩む人も多い中、住宅における「空気環境」にも配慮し、1階部分の構造躯体及び一部の羽柄材(土台、柱、間柱、筋違い、外部胴縁)に「檜:ヒノキ」を使用する事で「ノンケミカル:薬剤未使用」の家として仕上がりました。2011年7月に「国」は2020年までに国産材の自給率50%を目標に掲げ、「東京都」は「東京の森林循環再生プロジェクト」内で「花粉対策事業:2010年~2014年(5年間)」を掲げ、木材(国産材・地域材)利用を促しています。

 

東京都の「花粉対策事業」は2015年より「森林循環再生事業」と事業名を変え、現在も進行形の事業です。多摩産材モデルハウス(三鷹展示場)をはじめ、TOKYO WOOD普及協会の家造り、活動は「地産地消」により、「国」や「東京都」の施策に寄与するものであり、「地域の循環型社会形成」を構築すると同時に「地域の活性化」にも寄与しています。また、地域材を使用する「地産地消」の家造りは、外材を使用するのに比べ、輸送時における「二酸化炭素:CO2」排出量の削減(環境)にも寄与する取組みです。長くなりましたが、「東京の木:多摩産材 / TOKYO WOOD」の風合い、内外装仕上げ材として住宅に「木」をどの様な形で取込めるか、事業名称にもある「木の香る」住宅をぜひ一度足をお運びいただき感じていただきたいと思います。

[embed]https://youtu.be/gqQGRrag590[/embed]

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令和5年11月18日には今年最後の『TOKYOWOODバスツアー』を開催させて頂きますので、お気軽に参加してください。

お申し込みはこちらから、お申し込みくださいませ。

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