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現場日記

良くも悪くも

2020.05.29

こんにちは、建設部 捧です。

皆さん体調は大丈夫ですか?

身体の具合はもちろんですが、心の具合も心配になってくるところですね。

緊急事態宣言が解除されたとは言え、未だ外出自粛の体制が続いていて精神的にも滅入ってしまうという人も多いのではないでしょうか。

気持ちの面でも色々とケアが必要になってくるかもしれませんね。

 

 

 

さて本日も壁シリーズでご紹介していきたいと思います。

本日ご紹介させていただくのは外壁材の「モルタル」です。

以前外壁材でサイディングをご紹介させていただきましたが、板状のものを1枚1枚張っていくサイディングに対して今回ご紹介するのはペースト状の材料を左官等で仕上げていく所謂塗り壁です。

 

モルタルの材料は主に砂・セメント・水です。

他にも色をつけたりと細かく色んな材料が入ってきたりはしますが、大元の原料は大体この3つです。

 

仕上がりは内装の塗り壁よりもゴツゴツとした印象です。



 

そしてこのモルタルを塗る前に下地としてこのような網を入れていきます。





この網を胴縁に打ち付けることでモルタルの下地が完成します。

 

新築の外壁材として最も多く使われるのはサイディングですが、その次に多いのがこのモルタルです。

選ばれる理由としてはやはりデザイン性が大きいのではないかと思います。サイディングですとどうしても継ぎ目が存在するのでそこが気になるという場合や、単純に塗り壁の質感が好きという場合等で様々であるとは思いますが、見た目の面で選ばれることが多いのは確かだと思います。

とは言え機能性の面で劣っているという訳ではなく、そこもちゃんと選ばれる要素に含まれていると言えます。

例えば材料が砂・セメント・水と全て不燃性であることから、耐火性の面でモルタルは優れていると言えます。因みに耐久性もそれなりにあります。

また、劣化のスピードもサイディングと比べて遅いと言えるでしょう。これはサイディングボードとの比較というよりもそれを繋ぐコーキングとの比較です。

コーキングとは以前ご紹介したサイディングボードの継ぎ目に防水の目的で打ち込む材料のことです。そしてその劣化スピードはモルタルよりも早いので、大きな修理などではないですが、モルタルとサイディングで比べた時、先に補修が必要になるのはサイディングの外壁になるかと思われます。

 

そうは言ってもやはり欠点はあるようで、その中でも一番大きいのがひび割れ(クラック)です。

外壁ですし直接雨の影響を受けるので、乾燥と湿潤を繰り返していくうちにひびが入ってしまうことがあります。

また地震の影響でひび割れが起こることもあります。というのはサイディングの場合はボードとボードの間に継ぎ目が存在するので揺れの力をそこに逃がす事ができるのですが、継ぎ目の存在しない塗り壁ですとそうもいかず、揺れの力がそのまま影響されてしまいます。

継ぎ目が無いというのは選ばれる理由にもなれば逆にそれが欠点にもなってしまうというなんとも難しいものなんですね。

 

 

 

 

外壁にも種類が色々とあり、そのすべてにメリット・デメリットがあります。選ぶポイントは見た目の好みや自分の欲しい機能性、価格等も大きく関わってきます。実際サイディングよりも塗り壁の方が値段も高くなってきます。

 

どのような理由であれ、自分の選んだもの1つ1つに自信を持つことが出来たら、それが素敵なお家になるものなのだと思います。

 

 

建設部 捧