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社長ブログ

木材の受注中止通達情報がきました。

2021.04.27

こんにちは、小嶋です。

今日も過ごしやすい一日ですね、今日の花粉飛散は少なく薬を飲まないでも大丈夫な午前中でしたね、2月、3月は本当に辛い毎日でしたが、杉が一段落したお陰で楽になってきました。花粉症による睡眠不足が多少改善し始めたので、これから先はぐっすり眠りたいと思います。



 

(新しい封筒ができあがりました)

さて、日に日に悪化している『木材ショック』ですが、弊社の営業所長からも、うちは大丈夫なんですかとメッセージが入り、理由を聞くと、他社では、既契約のお客様にも追加値上げ請求をし始めていますっと、お客様が心配になりメッセージしたとの事でした。



昨日も製材会社、プレカット会社と協議していますが、昨日の段階で受注中止項目の第一弾を書面にて頂きました。

◇受注中止内容

①4寸構造材の中止

②集成材金物工法の受注中止

③大規模建築物の受注中止

この3項目について通達を受けました。

他の材に対しても大幅な値上げリストがあり、外来材を主流としている建築会社やハウスメーカーは一気に値上げにシフトしてきました。合板も国産材を使用している弊社はまだいいのですが、外来材の合板を使用している建築会社はこれから値上げ騒動が勃発しそうですね、合板が値上がりすれば、新建材の床材や建具まで影響を受けるでしょうから、正直、感染症+木材ショックは建築業界にとって震災以上の非常事態ですね、しかし、アメリカの住宅事情やコンテナ輸送の減少等言われていますが、調べてみると成程と思いますね。



◆2021年3月30日にアメリカS&Pが発表した、アメリカの主要な住宅価格指数「S&P/ケース・シラー住宅価格指数」によると、2021年1月の主要10都市平均の指数は、前年同月比+10.9%の上昇(2014年4月以来の高い伸び)となりました。アメリカの住宅価格は、コロナウイルスの経済活動停滞の影響で2020年4月から3か月連続で縮小したものの、7月からは上昇。アメリカの経済活動再開に沿った動きとなっていますが、過熱気味に感じられます。尚、主要20都市平均の指数は、前年同月比+11.1%の上昇。20都市を都市別にみていくと、前年比では全都市がプラスとなり、内15都市は2桁の伸びとなりました。一方、前月比の伸び率では主要10都市は+0.8%、20都市では+0.9%。都市別では20都市中19都市がプラスとなりました。供給不足の状況が続く一方で、住宅ローン金利が低いため購入希望者が多く、価格上昇となっているようです。また、都市のアパートから郊外の一戸建てに移る人が増えていることも、価格上昇の背景にあるようです。



★着工許可数も着工数も7月から8か月連続で大幅増加。

コロナ問題は収束していませんが、販売数も増加しています。

雇用は戻ってきていますが、失業者数はまだまだ多く、過熱の懸念があります。



◆米連邦準備理事会(FRB)はアメリカ経済の好調で、雇用、賃金の改善がまずまずの状況が続いていたため、2015年12月に「0金利政策」を停止し、9年半ぶりに政策金利を(短期金利)+0.25%上げました。その後2016年~2018年で8回利上げし、計9回で+2.25%の利上げです。



しかし、経済環境が変調したため、2019年7月10年7か月ぶりに0.25%の利下げ(景気悪化に陥らないようにするための、予防的利下げ)をし、9月、10月も引き下げ3回で計0.75%下げました。そして、2020年3月にコロナ影響対策で2回計1.50%緊急引き下げ実施。政策金利は4年3か月ぶりに0%へ。FRBは2021年3月17日に2023年末までは0金利政策維持を表明しました。一方、長期金利は2018年4月以降は原油価格の上昇、景気改善によるインフレ予測による金利上昇もあって、長期金利については5月中旬に3.1%まで上昇し、10月上旬は3.2%を超える日もありましたが、その後低下。2019年8月以降は2%を割る低金利となり、2020年3月からは新型コロナの影響で、1%を下回りましたが、バイデン大統領の当選が議会で決定された2021年1月6日からは1%を超え、上昇してきています。


(アメリカの住宅事情)



結論として、アメリカは高い金利でも絶好調に建築の許可が降りてるので、これからも木材ショックは続きそうですね、アメリカの住宅価格が上昇し抑制がきけば日本にとって楽になりそうですが...





(3ヶ月遅れたら現在建築中の大規模木造住宅も建築できない状況になっていましたね)



昨日も木材市場で中嶋理事長と話しましたが、建築業界のパニック状態は過去に例がない状態です。

以下、中嶋理事長からのメッセージです。

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今日はわざわざお越しになって頂きありがとうございました。



お得意様最優先で安定供給、安定価格に徹することにしています。それが結果的に今後の安定経営と信用へ繋がると思っております。この数日で新規客様からの問い合わせが相次いでおりますが、お断りせざるを得ない状況で謝りっぱなしです。商いをしていて依頼を断るってのは、本当に心苦しいことでもありますが、この緊急事態は変な欲は捨てて、お得意様との信頼関係を貫くこと、欠品回避と安定価格に徹したいと思います。




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大変な時代ですが、東京の木をTOKYOWOOD普及協会の皆と計画的に、使用して優良な住宅をこさえていきたいと思います。さあ、これから合板について在庫を確保できるように、打合せしたいと思います。